他者催眠と自己催眠

催眠療法には、「他者催眠」と「自己催眠」があります。

「他者催眠」とは、催眠誘導者(セラピスト)の催眠誘導してもらい「自己催眠」状態に入りやすくする方法です。通常の催眠療法が、この「他者催眠」にあたります。

「自己催眠」とは、自分で催眠状態に誘導する方法です。「自律訓練法」なども「自己催眠」にあたります。

すなわち、誰の手も借りずに、自らの力で催眠状態に入るのが「自己催眠」で、 誰かの助けを借りて催眠状態に入りやすくしてもらうのが「他者催眠」なのです。

とはいえ、自分が催眠状態に入ったかどうかは、なかなかな自覚できないものです。催眠状態がどのようであるのかをイメージしにくいためでもあります。また、テレビなどの催眠術の番組の影響で、催眠に対する間違った認識が植えつけられてしまっているせいもあるかもしれません。

催眠状態は、まるで魔法をかけられているように、自分が別人のようになったり、夢を見ているような状態にストンと入ってしまうような、わかりやすい状態にはなりません。ですから自己催眠を行っている時に、「あっ、今催眠状態に入った」という明確な区別はつけにくいのです。

自己催眠の本を読んだりして、「自己催眠」の方法を、独学で身につけようと思っても、どうしても成功率が低くなってしまいがちです。(もちろんうまくいく場合もあります)

「自己催眠」を身につけるためにも、やはり一度は「他者催眠」を体験してみることがベストの方法といえるでしょう。